束の間の晴天

ベルリンからロンドンに戻って住まいを替えた。恐らく再び帰ることになろうが、狭いながらも快適ではある。このところ自炊も板についてきた。昨日は特製焼きそば。もやしの根をちゃんととって、にんじんにたまねぎ、何故か長細いキャベツをゲット。下拵えに1時間。食すのに10分。さらに昨日は、にんにくとトマト缶、モッツァレラをゲットし、ペンネ・ポモドーロ・ア・ラ・イングレーゼと言ったところか。これは上出来。しかし一人分を作るのはなかなかまだ感覚が掴めない。出来上がった分量2.5人前は下らない。あはぁ、食べちゃった。こちらに戻って、久々の晴天。洗濯もこんな日に大々的にやりたいものだ。しかし、ベルリンは最後に見た「ラ・ボエーム」のぶったまげ音楽、おったまげ演出に未だに記憶が残る。休憩なし、舞台も雪とクリスマスツリーを基調に安上がり。さてロンドンはこれから面白そうな演奏会がありそうだ。指揮者の記す演奏会評はうけるに違いないが、物議を醸してもいけない。大人しく心に留めていこう。ロンドンに戻ってから今日までずっと天気が悪かった。久々の晴天に思わず散歩をしたくなる。(14;06p.m.)

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ベルリンの満月 Ⅱ

プラハを後にしてバスでゼンパー・オパーのあるドレスデンに立ち寄り一路ベルリンへ。恥ずかしながら旧東独の地域は初めて足を踏み入れる。第九を知り自ら歌いベートーヴェンと深く関わったのが東西ドイツ統一の頃。シラーの詩とベートーヴェンの精神に合致する部分を壁に見出す。ツアーに合流し市内観光や博物館めぐりを楽しむ。最後の夜ベルリンフィルの演奏会。圧巻。後からじわじわ来た。ラトルとブラームスのpコン、2番のシンフォニー。ばったり生徒やかつてのアマオケ団員さんに出会う。あっという間にツアーの時間は過ぎ皆、日本への途に就く。無事ベルリン組は新潟からメールで、ミラノ組は義人氏のサイトから乗り換えのトラブルを経て無事帰国の報を得る。以来、高校大学時代の後輩と旧交を温め、演奏会三昧。シュターツオパーで、コジ・ファン・トゥッテを、ドイチュ・オパーでトゥーランドットを、今夜はベルリンフィルのブラームス3・4番のシンフォニー。明日はコーミッシェ・オパーで何故かラ・ボエーム。昨日はICEに乗ってライプツィヒへ小旅行。我が心の故郷バッハとこの数年深くお付合いをしているメンデルスゾーンに会う。ベルリンでは2級後輩のトロンボーン奏者・沢野君とその奥さん、ベルリンの音大で器楽のコレペティトゥーアを務める智子さんと再会。ご自宅でご馳走になる。活躍は頼もしい限りだ。沢野君の参加するオケのリハーサルを覗かせてもらう。そこにはトランペットの具志君や付属の生徒でもあったホルンの木川君も。いよいよロンドンからの旅行も終わりに近づいて来た。この2日よく晴れていて夜もまんまるのお月さん。ご一緒した合唱団の皆さん、サポータの皆さんお疲れは取れましたか?今週一杯引きずっちゃうかな?夫々の合唱団で素敵な音楽活動を続けて下さることが願いだ。それが心から心へ届く音楽のメッセンジャーと為るべく。今度指揮棒のケースを開けるのは何時になるのだろう。これからベルリンもロンドンも雪、霧の季節。(Berlin 14th Oct.)

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満月のベルリンⅠ

ロンドンからプラハへそしてベルリンに移動をして以来気まぐれ日記もご無沙汰になってしまった。沢山記録として書くべき、残すべきことがあった。まずロンドンからプラハへ。3年ぶりの地。その前は2000年のプラハの春音楽祭。オーケストラの特に弦の音色が脳裏に刻まれている。乗り込んだその地は霧に包まれて秋も深まる様相。オケとの初顔合わせ。独特の歌いまわしや、フレーズの処理、彼らの伝統なのかチェコ語の語感から来るものなのか、正直戸惑いもあったのだが良い方向に持っていこうという互いの意識は同じベクトルを求める。オーガナイズの稚拙な対応は取り敢えず予想の範囲内として粛々と。何はともあれ、日本から来て下さった愛すべき合唱団の皆さんへ、そして最も尊敬する音楽家の一人、伊原直子先生、3年前に都響さんで共演して以来の望月哲也君の素晴らしいソロと、新潟出身の逸材・奥村愛さんのヴァイオリンに心からのありがとうを。かつては自身が合唱指揮を兼ねたものだったが今回ははっきりと役割を担っていただいた山本義人さんとpianoの八木智子さんにも感謝。ウィーンからお手伝いいただいた奥村さんに木下さんも。あの空間で色々な想いの詰まったモーツァルトを経験できたことは記憶に刻まれよう。プラハで学んでいる指揮の大井君と再会。きっと彼には同業者の事情は一番読み取れるものがあったに違いない。何だか何時始まったのか何時終わったのかわからない打ち上げ。今回は明くる日の人骨を芸術的に造形した教会巡りの他は全く市内観光らしいものは出来なかった。チェコフィルの演奏会を聴く。クーベリックとかノイマンとかのイメージが強すぎて肩透かしを食らった。でもあのドヴォルザークホールで振ったプラハ放送響との全く同じマーラーの1番を客席で聴くその偶然にしては出来過ぎのひと時。プラハから帰国組、イタリアへツアー組みとお別れ。夫々の道を歩む? その1終わり。(Berlin 14th Oct)

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日照時間

小学校に上る頃か、ウォータールーの戦いという曲を好んで弾いていた。大砲の音とかが出てくるその曲は今考えてみると全く音楽的にはいただけないものだったな。ベルギーのその戦いの地と関係も当然あろうウォータールー駅は、最近までドーヴァー海峡を越えてパリまで直行のユーロスター始発駅だったということが何故か興味深い。演奏会三昧も一段落、日曜日はフィルハーモニア管と名匠クリストフ・フォン・ドホナーニの指揮でメインはベートーヴェンの英雄。ブラームスのハイドンヴァリエーションではじまり、コンチェルトが圧巻。フランク・P・ツィンマーマンのシベリウス。見事。アンコールもあれは何だ?イギリス国家の変奏曲を超絶技巧だけど、味わい深い音色と音楽で聞かせる。ロイヤルフェスティバルホールは満員。ウォータールー駅周辺は帰るお客さんで賑わう。サマータイムが終わり一時間の時差でこれだけいろいろと変化を感じるのもかつてない体験だ。霙交じりの雨が降った。今日の日の入りは16時30分頃。これから日の出も遅くなっていくようだ。冬の朝はは真っ暗で子供達の通学が危ないと話していた。でも日中、その短い中でも雲ひとつ無い青空を見ると幸せになる。今日はハロウィンで大賑わい。爆竹かい!。日本も当然秋が深まって移ろいを味わうころだな。どうぞ良い週末を。いよいよプラハ行きだ。現地でお目にかかる皆さん気をつけていらして下さい。(Mallinson Rd 31st Oct.)

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サマータイム終了

一日中雨が降り続いている。寒さも少し強まってきたかな。夜中の2時に夏時間が終わり1時時間時計の針を戻す。いくつもあって結構面倒だ。この間またコンサートに幾つか出掛けた。イングリッシュ・ナショナル・オペラではカヴァレリア・ルスティカーナとパリアッチの2本立てをこのテアターの特徴でもある英語版で上演。余りにも斬新な演出にミュージカルかと思わせる。英語による言葉の捌きと声との関係は日本のそれを再考しつつ意義を感じる面白い時間。やりたいなぁ、この2作品。どでかいロイヤルアルバートホールでのロイヤル・フィルの演奏会、中々良いオケなのだがフォーレ・レクイエムとベルリオーズのテ・デウムは所謂アマチュアの合唱団らしい。名指揮者が創立したり冠だったりしているが、長岡市民合唱団のほうが遥かに上手い。圧巻は昨夜のロイヤル・バレエ。「白鳥の湖」はこのプロダクション楽日。余りの美しさに思わず視野がぼやけた。音楽もまた指揮もよい。この分野の奥深さと層、クオリティーの高さを認識。目覚めた感がある。チャイコフスキーがまた凄いわけで、音楽無くしては有り得ない舞台芸術の一つの形を堪能した。丁度土曜の夜とあって、市内中心部の至る所にあるミュージカルや催しと重なり終日込み合う。長岡市民合唱団は良い演奏会になったと沢山メールが届く。良かった良かった。遅めの昼を食べてこよう。あっ今夜もチケット取っちゃった。良い一週間を。(Claphan Junction 26th Oct.)

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ロンドンの音楽事情

ひょっとすると日本人よりもせっかちなのかも知れない。信号をすり抜け青をいかにも待てないと言った様子を良く見る。自転車もスリリング。バスや電車の中は基本的に汚い。平気で食べかけの何故か寿司や、新聞(殆どはfree紙)なんか当然の如く置いて行きっぱなし。先日は大雨が降った。がそれも短時間。洗濯物は普段良く乾く。日本の名の付いたラーメン屋らしきものを発見。不思議極まりない。麺は期待していなかったので仕方ないが、トッピングがアジアン。パクチー入ってた。ここはロンドン、日本の味を期待しても仕方が無い。何でも来い。これまで4つほどコンサートに出掛けた。ロンドン響、フィルハーモニア管は流石にクオリティーは高い。教会で開かれるコンサートは雰囲気が良い。昨晩はナショナル・オペラを当日券で買って入った。カヴァレリア・ルスティカーナとパリアッチの二本立てだったが新演出ものでおったまげた。イギリスの聴衆は過度な反応は見せないのか、そこは紳士的だ。全て英語だけに聞きやすいかと思いきや、舞台上部に英語の字幕。日本のオペラでもたまに見かける配慮?まぁいろいろ見てみよう。(22th Oct.)

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ロンドンの鉄道網

週末になると市内にある大きな公園はどこもスポーツを楽しんだり、本を読んだり、寝そべったりと大勢の人が訪れる。気持ちのよい緑の芝生と広葉樹の広がる空間が心を洗ってくれる。公共の博物館や美術館は無料のところが多いし、それを楽しまない訳はないのだが、お気に入りはダブルデッカーで街を見て回ること、Tubeと言われる地下鉄も比較的便利だ。しかし、特にラッシュでは良く止まる。日本の公共交通機関は優れているとつくづく思う。消費税に当たるのか商品の多くに14%課税されているから何でも高く感じられるのかと思えば、そうではなくやはりただ物価高なのだ。先ほど食したなんのひねりも無いベーコンとチキンのサンドイッチはおよそ400円。マクドナルドやバーガーキングのセットメニューが800円弱と言えば、身体のためにも思わず山積みになっているバナナと仲良しになる。円高は海外滞在に少しだけ優しい。今日は朝から小雨。日ごとに秋が深まりまだ体感していない鉛色の空の冬が近づいているのだろうか。昨日まで見えていたまん丸の月は日本と一緒かな。(14:50 15th Oct.)

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biography in english

Yosuke Funabashi graduated from the Tokyo College of Music where he studied piano and completed post-graduate studies in conducting under Yasuhiko Shiozawa, Sei-ichi Mitsuishi, Jun-ichi Hirokami, and Richard Schumacher.

Funabashi

has won many prizes in international conducting competitions, such as the Nikolai Malko (1998), the Lovro von Mataci (1999), and the Hungarian Television International Conductors Competition (2002). In 2000, he conducted the Prague Radio Symphony Orchestra in the Prague Spring International Music Competition and received an honorary mention of the jury.  The same year, he was selected one of the ten most promising young conductors in

Asia

by Lorin Maazel.

Particularly in the areas of opera and choral music,

Funabashi

has demonstrated exceptional insight and sensibility. He continues to deepen his experience and artistry in these fields through participation in many opera productions, and recent successes include appearances in major productions directed by Gennady Rozhdestvensky, Myung-Whun Chung, and Vladimir Fedoseyev.

Funabashi

made his opera conducting debut in 1999 with a highly acclaimed performance of Mozart's Die Zauberflote, which press reviews likened to a top-class German opera production. His conducting of Puccini’s La Boheme and Dan’s Yuzuru, among others, has been widely praised. In 2002,

Funabashi

conducted the Tokyo Philharmonic in a performance of Verdi’s Requiem which was extolled as “music of elevated emotion that was guided by the passion of his baton.”

Funabashi

has appeared as guest conductor with most of the major Japanese orchestras, including in 2002-2004 as the Assistant Conductor of the Orchestra Osaka Symphoniker. During the 2005/2006 season,

Funabashi

conducted Verdi’s Requiem at Musikverein Grosser Saal in

Vienna

, as well as many concerts in

Japan

, including the concert at the Aichi World Expo. In the 2006/2007 season, he served as guest conductor for the Tokyo Philharmonic Orchestra, Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra, Kyushu Symphony Orchestra, Hiroshima Symphony Orchestra, and Osaka Philharmonic Orchestra, among others, in addition to appearing for the first time with the Sapporo Symphony Orchestra and Hyogo Performing Arts Center Orchestra. In 2008, he won accolades for his conducting of the Prague Symphony Orchestra.  Since April 2006, he has served as music advisor for the Nagaoka City Foundation for Art and Culture Promotion.  An outstanding talent and one of the promising conductors of his generation,

Funabashi

will continue his activities both in

Japan

and abroad.

Website:  http://www.y-funabashi.com

Curriculum Vitae as of April 2008

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ロンドンの秋

空気が乾いているのか清々しい日が多い。時ににわか雨が降るが今は然程でもない。明け方の気温は既に一ケタの日が多いので布団が恋しい。公園は木々の葉が色づいて心地よい。日本だったらいらいらしそうなことがこちらでは何だか大らかに構えていられるような、そんな風土なのだろうか。ダブルデッカーは2階の一番前に陣取るに限る。子供の頃、電車でもバスでも一番前の運転手になった気分を味わったものだ。見晴らしの良い車窓から文化の混在する、でも均整の取れた街並みがまた楽しい。地下鉄も良く止まるし時間通りには動かないが便利だ。もう少し色々な名所巡りもしてみようか。夏の短い期間のみ開館していたバッキンガム宮殿の内部は王国の栄耀栄華を尽くした見応えのあるもの。しかしこのインフレはどうしたものだ。日本の物価の2倍とまでは行かないが何でも高い。映画館や劇場の入ったバービカンセンターでロンドン響を聴く。均整の取れたよいオケだ。ダニエル・ハーディングもいい音楽をしていた。少し散歩に出掛けてみようか。日本は夜ですね、どうぞ良い週末を。(13:20 10th Oct.)

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ダブルデッカー

日本を離れて1週間余り。何度もヒースローは経由地に立ち寄っていたが、街に降り立つのは初めてだ。正に人種の坩堝、あらゆる価値観が混在して成り立っている。9月末から10月にかけて比較的暖かい陽射しの街。到るところにある大きな公園も既に秋の様相。穏やかなでも風の冷たいロンドン。ダブルデッカーの市内を走るバスも力強い。彼らの食生活のまねをしてはいけない。フィッシュアンドチップスは食べ応えがあるが危険だ。こちらに来てから良く歩く。日に3から4キロは当たり前、10キロ近い日もある。そのほうがいいかな。現地の音楽家やヨーロッパの仲間と連絡が取れるように新しい携帯をゲット。ドコモと2台体制。10年頃に実現するのか、Karl Jenkinsとのご対面もスムーズ。直接氏にメールを出したら直ぐに電話があった。エキサイティングな毎日である。(Gloucester Rd.14:07 6th Oct.)

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